こんにちわ、あひるです🐤
前編では高橋ダンさん著【超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資】の金に投資する3つの理由を解説しました。
今回の後編では、本書で勧められているポートフォリオについてバックテストを行い、その確からしさを検証してみました。
このような方におススメ
・金投資を始めようと思っている方
・金投資に迷っている方
・出口戦略を考えたい方
それでわ、Let's go!!
1. ポートフォリオの内訳
高橋ダンさんは一貫して以下のポートフォリオを推奨しています。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
詳細は以前の記事をご参考にしてみてください。
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【検証】ウォール街出身のプロ投資家・高橋ダンさんの「危機に強いポートフォリオ」の実力は??
https://www.youtube.com/watch?v=n-y-b7U0oEY&ab_channel=%E9%AB%98%E6%A9%8B%E3%83%80%E3%83%B3 こんにち ...
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金はコモディティ(20~40%)に入ります。
本来であれば、コモディティへの投資内容は「金」以外にも、「銀」「プラチナ」「パラジウム」「仮想通貨」「その他のコモディティ」に投資することを推奨していますが、今回は比較検証し易いように、コモディティを金と貴金属に絞っていきたいと思います。
(バックテストを行うサイトの過去データもコモディティでは金、貴金属が一番歴史が古いため)
2. ダンさんポートフォリオ(簡略)のバックテスト
前提条件
今回も「Portfolio Visualizer」を利用して検証してみます。
前提条件は下記の通りです。*Asset Class Allocation にて検証
簡単にまとめると「初期投資:1万ドル」「毎月積立:300ドル」「毎年リバランス」になります。
ポートフォリオ
今回は「株式:60%」「債券:10%」「コモディティ:30%」は固定。
コモディティの「金」と「貴金属」の割合を変えて比較してみました。
◆PF1_金:30%
◆PF2_金:15%、貴金属:15%
検証結果
上記ポートフォリオの検証結果は以下の通りです。*比較用としてバンガード500インデックス(米国株式)
最終残高だけ見ると、米国株100%の圧勝です。
【リターン】
米国株>PF3(貴金属:30%)>PF2(金:15%、貴金属:15%)>PF1(金:30%)
しかし、リターンとリスクは表裏一体。
出来るだけ、リスクの変動を抑えながらリターンを得ることが大切です。
まずシャープレシオ(リターンをリスクで割った数値。高いほど優秀)に注目すると、
【シャープレシオ】
PF1(金:30%)>PF2(金:15%、貴金属:15%)>米国株>PF3(貴金属:30%)
となり、PF3(貴金属:30%)は投資対象から外れてしまいます。(米国株100%の方が優れているため)
次に最大ドローダウン(対象期間はリーマンショックの2007年11月~)に着目します。
*カッコ内は元の資産水準に戻るまでの期間
【ドローダウン】
米国株(4年9カ月)>>貴金属:30%(3年1ヶ月)>金:15%、貴金属:15%(2年10カ月)>金:30%(2年)
米国株100%は最大50%ダウンですので、ドルベースで資産が半分になったことを意味しています。
貴金属は株式と似たような動きをするため、暴落時のクッションにはなりにくいと思います。(シャープレシオ低め)
一方、金は暴落時に同じように下がりますが、その回復期間が短く、株式分のマイナスを埋めてくれる役割をしています。
ポイント
ダンさんの言う通り、金は暴落時のクッションとなる
3. あひるの考え
先述の通り、金をPFに取り入れることでリスクが低減することが分かりました。
そうなります。
金を入れるとリスクは下がるが、リターンも下がるため、後は「どれだけリターンを得たいか」の話になり、年齢やリスク許容度との兼ね合いとなります。
そのため、あひるとしての考えは以下の通りです。
・コモディティは金のみでOK(貴金属はヘッジに不向き)
・金をPFに取り入れるのは退職する6年前(徐々に比率を高める)
・退職3年前までには金入りPFを完成させる
このように考えた理由は現役世代は資産を切り崩す必要がないため、暴落がきても精神的ダメージのみになります。
そのため、現役世代の時は資産を増やすことに注力した方が良いと考えました。
そして、退職6年前という数字ですが、先ほどのリーマンショック時の株式100%の株価が元水準に戻った期間になります。
(少し余裕をもたせています)
退職する年にPFを組みなおすことも良いのですが、個人的には余裕をもたせたいと思い、退職3年前には金入りPFを完成させたいと考えています。
このような疑問が出てくると思います。
今回はダンさんのPFをベースに考えていきましたが、次回は特別編として、退職時PFの適正な金の比率を検証してみたいと思います。
このように数字をいじって検証するのは楽しいですね。
それでわ。