こんにちわ、あひるです🐤
今回は人気の投資系YouTuberである高橋ダンさんの著書
【超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資】について解説していきたいと思います。
本書では、以前の著書と内容が重複する箇所がありますが、
超初心者向けに金投資について分かりやすく説明しており、大変読みやすい一冊となっています。
とお思いの方!!
「No, No, Noooo」
ダンさんはきっぱりと否定し、「さらに金価格は上がる!」と予想しています。
本書ではその理由が6つ述べられていますが、あひる的にギュギュっと3つに絞り、その理由を前編にてご紹介したいと思います。
後編では実践編ということで、本書に紹介されているポートフォリオをシュミレーションツールを使用して検証しようと思います。
このような方におススメ
・金投資を始めた、始めようとしている人
・金について、もう少し知りたい人
・金投資を継続しようか迷っている人
それでわ、Let's go!!
1. 金に投資する理由①:暴落に備える最も有力な保険
金を買ったほうがよい1つ目の理由は、過去に経験したことがない暴落が起きた時に資産を守る「保険」になるからです。
コロナショックの時を見てみましょう。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
アメリカ市場(ダウ平均)は約1ヶ月で40%下落し、
日本市場(日経平均)も約1ヶ月で30%下落しました。
100万円投資していた場合、たった1ヶ月で60~70万円に減っていたことになります。
さらに株だけではなく、あらゆる商品が売られ、値下がりました。
世界の基軸通貨であるドル、原油、資金の避難先であるビットコインも軒並み売られました。
退職間際の方、資産を少しずつ削りながら生活している退職後の方々にとっては死活問題です。
株価が暴落前の水準に戻ったのは半年後。
さらに、リーマンショックの時は約5年後になります。
仮に2007年10月に資産形成が完了し、2,000万円準備が出来ていたとします。
その後にリーマンショックが起きると、2,000万円 → 700万円 になります。
その700万円を塩漬けにして5年間待ち続けることになります。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
一方、金価格に目を向けると、コロナショック時は1ヶ月で暴落前の水準に戻っており、株価が戻った半年後には2割ほど値上がりしていました。
リーマンショック時の金価格は半年後に元の水準に回復し、株価が戻る間に2倍に値上がりする時もありました。
このようなことから暴落時の保険として金を買っておく意味と意義は充分にあると思います。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
ポイント
「暴落が起きるかどうか」ではなく、「起きた時にどうなるか」が重要
2. 金に投資する理由②:供給量が決まっている有限の資産
金を買った方がよい2つ目の理由は、供給量の増加によって値下がりする可能性が非常に低いからです。
市場で売買されるモノの価格は需要と供給のバランスで決まることがほとんどです。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
需要と供給曲線というものがあります。
市場の売買は、この2本が交わったところで成立(=均衡点)します。
野菜を例にとってみると、豊作で供給量が増えれば、供給曲線は右、均衡点は右下に移動するため、野菜の価格は安くなります。
一方、不作で供給量が減れば、供給曲線は左、均衡点は左上に移動するため、野菜の価格は高くなります。
各投資商品を見てみましょう。
金については、毎年少しずつ鉱山から採掘されているものの、地球上での採掘が厳しくなり、質の高い生産は停滞しています。
これまで採掘された金の量は約19トン、プール4杯分のみであり、人類が数千年の時間をかけてもこれだけの量しか採れていません。
投資商品はどんなものでも値下がりするリスクはありますが、需要のバランスを見れば、金は値下がりリスクが著しく低い商品だと言えます。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
ポイント
金は増やせない。だから安心
3. 金に投資する理由③:5,000ドルに値上がりする
金を買った方がよい3つ目の理由は、値上がりする可能性が高いからです。
そのポイントは世界の基軸通貨である米ドルになります。
金価格と米ドルは逆に動く
金価格は米ドルと逆の動きをします(逆相関)。
つまり、ドルが上がれば金価格は下がり、ドルが下がれば金が上がります。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
アメリカ経済が不安定になったときにドルが下落します。
また、金融市場で「アメリカ中央銀行が利下げする」との見方が広まって、ドルが下落することもあります。
金は世界共通の資産であるため、特定の国の経済に依存していません。
そのため、ドルやドル建ての資産を持っている人はドル安になると金を買います。
マネーサプライを見る
マネーサプライとは、世の中に出回っているお金の供給量のことです。
各国の中央銀行はマネーサプライを調整することによって景気をコントロールしています。
マネーサプライが増えるとドルの価値が下がりやすくなり、金価格は上がりやすくなります。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
リーマンショック、コロナショック時は量的緩和を行い、マネーサプライが急増しました。
ただ、マネーサプライの推移を見ると、リーマンショックなどの危機に関係なく、一方通行で増えていることが分かります。
現在の金価格は安い
マネーサプライと金価格の推移を見比べると、マネーサプライが大きく増加しているのに関わらず、金価格の上昇率が鈍いことが分かります。
<出典:超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資より>
金価格÷マネーサプライ では直近の数値を見ると、0.5を下回り、歴史的に見てもかなり低い位置にいます。
1980年代を除くと、平均1~2ぐらいのため、比率が1に戻れば金価格は2倍、比率が2に戻れば金価格は4倍に上がります。
現在の金価格は2,000ドル弱のため、5,000ドルは夢の話ではありません。
ポイント
金価格は上がる。ただし、10年以上の長いスパンが必要
3. まとめ
- 金は暴落の際、価格の戻りが早い → 保険になる
- 金は代替がきかず、供給量が限られている → 値下がりしにくい
- マネーサプライに対し、現在の金価格は安すぎる → 値上がりする
金は短期というより、長期で保有した方がメリットを活かせると思いました。
私個人としては現在、金関連株を保有していますが、まだ退職には時間があるため、一旦売却しようかと考えています。
後編では、本書で勧められている金を含んだポートフォリオが優れているのかを検証したいと思います。
なかなか面白い結果となりましたので、皆さんの参考になると思っています。
それでわ。