こんにちわAGEです🐤
年末になると宝くじの季節になってきます。
少し前まで私も「ちょっとだけなら」と言う気持ちで毎年1万円分購入していました。
そんな宝くじ、テレビCMを流し"夢"を語っていますが、
リスクや手数料は一切語られていません。
中身を理解した上で娯楽と割り切るのではれば問題ありませんが、
何も知らない状態で「夢を買うんだ」「一攫千金」と思っている方は少し待ってください。
この記事では宝くじの中身を簡単に説明していますので、情報を入れて総合的に判断して欲しいと思っています。
この記事で分かること
・宝くじの税率は53%
・1等当選確率はバスケットコート10面分のエリアのどこかに目薬が滴下され、それを受ける確率と同じ
・人は低い確率の時ほど「当たるかも」と思いがち
この記事がおススメな人
・宝くじを買おうと思っていた人
それでは、Let's go!!
1. 宝くじを買うと損する3つの理由
還元率が最低
このグラフを見てください。
当選金は全体の46.5%しかありません。
これは還元率という考え方になり、
例えば1万円分の宝くじを購入した場合(本来、1枚300円のため端数が出ます)、
税金で5,300円引かれて、残りの4,700円を購入者に再分配するという意味です。
半分以上、胴元(国)が持っていく事をご存知だったでしょうか?
半分以下のお金を購入者達でせっせと分配しているのですから、
胴元としては良い商売としか言いようがありません。
(胴元は紙に数字を印刷して配るだけですから・・・)
それでは、他のギャンブルと還元率を比較してみましょう。
還元率から見ると、宝くじは買ってはいけない対象です。
当たる"かも"しれませんが、その確率をご説明します。
当選確率が天文学的数値
年末ジャンボの1等は2,000万枚にたったの1枚です。
確率で言えば、0.000005% です。
いまいちピンときませんよね。
一時期、Twitterで「北海道で1円玉を頭でキャッチする確率と同じ」というツイートがバズっていましたが、
あれは嘘です!(計算して確認済み)
その他、良い例えを探してみたのですが見つからなかったのでオリジナルで作ってみました。
その結果
バスケットコート10面分のエリアのどこかに目薬が滴下されるので、
目薬を目にさせれば当選!!
まぁ、無理ですね。
"二階から目薬"ということわざがあるぐらいですから。
1千万円でも良い!!と思うかもしれませんが、
2等1千万円は2,000万枚にたったの4枚。
バスケットコートが2.5面のエリアになっただけです。
選択の余地がない
百歩譲って競馬などであれば自らが予想する娯楽性があります。
しかし、宝くじは窓口で印刷された紙を買うだけです。
(TV番組で過去の数値データから当たりを予想していますが、信頼できるのか…)
1枚の当たる確率はどこの窓口で買っても同じです。
ですが、年末の寒風の中、当たると言われている窓口に長時間並んで買うのは馬鹿げています。
番号を自ら選ばないからこそ気楽な気持ちでいられるのだと思いますが、
「自分で選択したくない=自分で責任を負いたくない」けれども、お金は欲しい
という考えが多いのかと思います。
それでは、
何故多くの人は当選確率が低いことを知りながら宝くじを買ってしまうのでしょうか?
それは人ならではの錯覚があります。
2. 宝くじを買ってしまう理由
プロスペクト理論①
これから3つのくじを順番に引いてもらいますが、一番精神的にプレッシャーに感じるくじは何番でしょうか?
- 100%の確率で1万円が当たるくじ
- 70%の確率で1万円が当たるくじ
- 10%の確率で1万円が当たるくじ
おそらく
②のくじを引くときが一番精神的にプレッシャーを感じる人が多いと思います。
これはプロスペクト理論と言って、
"高い確率ほど低く見積もり、低い確率ほど高く見積もる"
つまり
高い確率の時は「外れるかも」、低い確率の時は「当たるかも」と思いがち…ということです。
先ほどのくじの例では、
①は100%当たるのでプレッシャーは感じない
②は70%と高い確率にも関わらず「もしかしたら外れるかも」とプレッシャーを感じる
③は10%と低い確率のため「意外と当たるんじゃない?」と楽観的に考えプレッシャーをあまり感じない
というわけです。
実際の宝くじでも確率が2000万分の1にも関わらず、多くの人が買ってしまうのは、
このような心理状態が影響しているからだと思います。
プロスペクト理論②
プロスペクト理論には2本の柱があり、こちらはあまりくじとは関係が薄いのですが、
投資に関しては大切な考えなので、今回ご紹介します。
2つのシチュエーションがあります。どちらの感情が大きいですか?
- 1万円を得た時の「ヤッター」と思う感情
- 1万円を失った時の「ガッカリ」と思う感情
おそらく「ガッカリ」と思う感情の方が大きいと思います。
人は得した時の「ヤッター」より、損した時の「ガッカリ」の方が強く感じ、
「ガッカリ」の強さは「ヤッター」のおよそ2.25倍と言われています。
先ほどの例に直すと
1万円を得た時の「ヤッター」と思う感情と
4,500円を失った時の「ガッカリ」と思う感情はほぼ等しい
…という事になります。
このことから
人は得するよりも損を避けることを優先する傾向があると言えます。
投資も精神的に安定でいるためには
勝つ投資ではなく、負けない投資を心掛けた方が良いと思います。
3. まとめ
以上を踏まえ、宝くじ1等を別の表現に例えると
国に53%の参加費を支払い
バスケットコート10面分のエリアのどこかに目薬が滴下されるゲームに参加し
見事に目に目薬をさせれば当選
私は普段ギャンブルはやらないのですが、
年末に1万円だけギャンブルに使っています。
これまでは年末ジャンボを購入していたのですが、
ここ最近は競馬にしています。
詳しくは分からないので単勝一本で勝負しています。
少なくとも年末ジャンボより勝率は高いですw
繰り返しますが、宝くじを買うことが悪いと言っているわけではなく、
何も知らずに、CMに踊らされて妄信的に買う行為は避けた方が良いということです。
ギャンブルは娯楽ですので、資産形成の手段ではありません。
適度に楽しみながら、人生を楽しんでいきましょう!
それでわ。