資産運用

米国ETFを1株だけ、どこで買えば損しない?

「CEPIやSPYDみたいな米国の高配当ETFを、まずは1株だけ買って試してみたい」。そう思って証券口座を調べ始めた私が、最初につまずいたのが「どこで買えば、手数料で損しないのか」でした。

10万円分をまとめて買うなら手数料の差はごくわずか。でも「1株=数十ドルのお試し買い」だと、コストの"率"が意外なほど効いてきます。そこでこの記事では、主要ネット証券5社(松井・SBI・楽天・マネックス・moomoo)の米国株手数料と為替コストを各社公式データで実測比較し、「少額の試し買いでコスト負けしない口座」をデータで選びます。

この記事は、こんな方におすすめです👇

  • 米国の高配当ETFを、まず1株だけ少額で試してみたい
  • 証券会社ごとの「本当のコスト」を数字で知りたい
  • 取引手数料だけでなく、見落としがちな為替コストまで比べたい

少額の「1株買い」は、取引手数料より"率"が主役になる

悩める人

1株だけなんて少額で買ったら、手数料負けしちゃわない?

それがね、いまは「最低手数料」がほぼ撤廃されていて、1株でも手数料の"率"は変わらないんだ🐤 だから怖がらずに試せるよ。あとはその率が一番低い口座をデータで選ぶだけ!

あひる

米国株のコストは、大きく分けて①取引手数料②為替コスト(円⇔ドルの両替スプレッド)の2つです。100万円をまとめて買う人は取引手数料の「上限額」に当たるので各社ほぼ横並びになりますが、1株=数十ドルの少額だと上限には届かず、代わりに「約定代金に対する率」と「為替の固定的なコスト」がじわじわ効いてきます。

うれしい前提として、かつて少額投資を不利にしていた「最低手数料(1回◯ドルは必ずかかる)」は、いまの主要ネット証券ではほぼ撤廃されています。つまり「1株でも手数料率は変わらない」ので、安心して試し買いから始められます。あとは、その率が一番低い口座をデータで選ぶだけです。


5社実測①:そもそも「買えるか」— 取扱銘柄をチェック

どんなに手数料が安くても、買いたい銘柄を扱っていなければ始まりません。ここは2段階で見ておくと安心です。

① 王道の高配当ETF(SPYD・VYM・EDVなど)は、今回の5社ならいずれも取扱があります。定番どころで「そもそも買えない」ことはまずありません。

② 新しめ・ニッチなETF(例:CEPIのような高分配カバードコール系)は、証券会社によって取扱が分かれます。買いたい銘柄が決まっているなら、口座を開く前に各社の「銘柄検索」でティッカー(例:CEPI)を入れて取扱を確認しておくのが確実です。

この「取扱の広さ」で1つ目印になるのが松井証券です。松井は米国株の取扱を約4,890銘柄超(業界最多水準)まで広げており、CEPIも2025年3月に新規採用済み(AIPI・FEPIと同時)。ニッチな高分配ETFまで含めて「たいてい買える」安心感があります。

「買えるか」の目星がついたら、次はいよいよ本題、「いくらのコストで買えるか」です。


5社実測②:1株買いの「実質コスト率」を計算した

取引手数料と為替コストを合算して、「米国株を1株だけ試し買いしたとき(買付・円決済の標準ルート)の実質コスト率」を計算したのが次のグラフです。

米国株を1株だけ試し買いしたときの実質コスト率を5社で比較したグラフ(2026年7月時点・各社公式より試算)

ここで2つの発見がありました。

  1. 取引手数料は主要4社が完全に横並び(約定代金×0.495%・上限22ドル)。ここでは差がつきません。moomooのベーシックコースだけ0.132%と一段安く出ます。
  2. 本当の差は「為替コスト」で開く。円→ドルの両替スプレッドをいくら取るかで、同じ0.495%スタートでも実質コストが変わります。

5社実測③:差がつくのは「為替コスト」だった

米国株を買うには円をドルに替える必要があり、その両替で各社が取る「為替スプレッド」がコストになります。標準は1ドルあたり25銭。これが買うたび・売るたびにかかります。5社の為替コストを整理すると次の通りです。

証券会社取引手数料為替(買付)為替(売却)NISA売買手数料
松井証券0.495%(上限22ドル)0銭0銭無料
マネックス証券0.495%(上限22ドル)0銭25銭無料
SBI証券0.495%(上限22ドル)25銭25銭無料
楽天証券0.495%(上限22ドル)25銭※25銭※無料
moomoo証券0.132%(上限22ドル)25銭25銭
2026年7月時点・各社公式より。※楽天はリアルタイム為替を使えば0銭。moomooはリアルタイム為替で約3銭。

ここで松井証券だけが「買付も売却も為替0銭」という点が目を引きます。マネックスは買付は0銭ですが売却時に25銭。SBI・楽天は標準25銭(各社の裏ワザで下げる余地はあります)。取引手数料だけならmoomooが最安ですが、「買って→将来売る」まで通したトータルコストで見ると、為替を両方無料にできる松井が効いてきます。


結論マトリクス:あなたはどのタイプ?

ここまでのデータを、目的別に「どの口座が向いているか」へ翻訳します。中立に見て、当てはまるものを選んでください。

タイプ別の向いている口座

A. NISA枠で王道ETFを積み立てたい
→ どこもNISAの売買手数料は無料。取扱・アプリの使い勝手で選んでOK。

B. NISA外で1株から気軽に試したい/将来売る時も為替で損したくない
買付も売却も為替0銭の松井証券が、少額の試し買いと相性が良い。

C. とにかく取引コストを最小化したい(ツールを使いこなせる上級者)
→ 取引手数料が最安のmoomoo証券。ただし為替ルートの理解が前提。

「まずは高配当ETFを1株、気軽に試してみたい」というBタイプの方は、買付・売却どちらの為替も無料な松井証券が、いちばん"コスト負け"しにくい選択になります。

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よくある質問

NISA対象外の米国株を買うと税金はどうなる?

課税口座(特定口座など)で得た売却益・配当には、日本国内で約20.315%の課税があります。米国株の配当はさらに現地で10%が源泉徴収されますが、確定申告の外国税額控除で一部を取り戻せる場合があります(詳しくは各自の状況でご確認を)。

円で買うのとドルで買うの、どっちが得?

円決済は手軽ですが両替スプレッドが上乗せされます。あらかじめドルを用意しておく外貨決済なら、両替のタイミングを自分で選べます。松井のように両替スプレッドが無料の口座なら、この差を気にせず円決済で始められます。

売却時に別の手数料はかかる?

米国株の売却時には、現地のSEC Fee(約定代金×0.0000206ドル前後・2026年時点)がごくわずかにかかります。金額としては誤差レベルなので、実質コストの大勢には影響しません。


まとめ:少額の試し買いは「為替0銭」がじわじわ効く

3行まとめ

・取引手数料は主要4社が横並び(0.495%・上限22ドル)。差はつかない
・本当の差は為替コスト。松井は買付も売却も0銭で、試し買い〜将来の売却まで有利
・最低手数料は撤廃済み。1株からでも率で損しないので、まず少額で試せる

「高配当ETFを1株だけ、コスト負けせずに試してみたい」なら、買付も売却も為替が無料の松井証券が素直な選択です。データで自分のタイプを確認できたら、あとは口座を開いて最初の1株を買ってみるだけ。まずは"体験"から始めてみてください。

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